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初めての海、初めてのデート

真夏の太陽が輝く浜辺で、波の音が穏やかに響いている。 僕は彼女と手を繋ぎながら、白い砂浜を歩いていた。 恋人同士になって初めてのデート。 ずっと楽しみにしていたこの日、そして、彼女と一緒に訪れる初めての海。 胸の奥で感じる期待と緊張が、心を静かに揺らしていた。

「海、すごく綺麗だね!」

隣で彼女が嬉しそうに言いながら、青い空と海が一続きになっている水平線を指差した。 彼女の顔は陽射しを受けてキラキラと輝いている。 海風に揺れる髪、少し日焼けした肌、その笑顔が僕の胸を一気に高鳴らせる。 普段の学校で見せる姿とは違って、どこか開放的で無邪気な彼女の姿に、僕は思わず見とれてしまった。

「うん、そうだね…… 本当に綺麗だ。」

僕は少し照れくさくて、彼女から視線を逸らしながら答えた。 でも、本当は彼女自身が今、僕の目には一番美しく映っていた。 水着姿の彼女にドキドキしないわけがない。 白と青のボーダー柄のビキニは、彼女の健康的な肌によく似合っていて、普段は制服姿しか見たことがなかったから、そのギャップに心がざわめいた。

「さ、早く行こうよ!」

彼女が僕の手を引いて、波打ち際に駆け出した。 足元に冷たい波が打ち寄せ、砂が心地よく沈んでいく。 彼女ははしゃぐように波の中に飛び込んでいき、キャッキャッと楽しそうに笑い声を上げる。 その無邪気な姿に、僕はただ見惚れていた。

海水が彼女の足に当たり、彼女が軽く跳ねるようにして水しぶきを上げる。 その動作一つ一つが、僕の心をくすぐる。 彼女の笑顔がまぶしくて、目が離せない。 僕は胸の高鳴りを抑えるように深呼吸しながら、彼女の元へとゆっくり歩み寄った。

「ねえ、れんも来てよ!」

彼女が僕の方を振り返り、手を振って呼びかける。 その声に、僕の心は一気に跳ね上がった。 まるで波に飲み込まれるような感覚。 足元に打ち寄せる波よりも、彼女の無邪気な笑顔に心が揺さぶられる。 僕はぎこちなく彼女の隣に立つと、彼女がふざけて僕に水をかけてきた。

「うわっ、冷たいよ!」

驚いて声を上げると、彼女は悪戯っぽく笑いながら、さらに水をかけてきた。 その笑顔がとても愛おしくて、僕は胸の中が温かくなるのを感じた。 彼女とこうしてふざけ合い、笑い合う時間が、これほどまでに楽しく、幸せなものだなんて思ってもみなかった。

「何してるの? 早く

彼女が言いながら、軽く僕の腕を引く。 彼女の柔らかい手の感触に、また胸が高鳴る。 水着越しに見える彼女の体のライン、濡れた髪が肌に張り付いて、さっきよりもセクシーに見える。 そんな彼女の姿に、僕は無意識に目を奪われた。 どうしようもないくらい、彼女が愛おしくてたまらなかった。

彼女は僕に気づかれないようにそっと手を離し、また水の中へと走り出す。 僕はそんな彼女の後ろ姿を見ながら、心の中で思った。 どうして僕は彼女のこんな些細な仕草や表情に、これほどまでに心を揺さぶられてしまうのだろう? ただ彼女が笑っているだけで、ただ彼女が楽しそうにしているだけで、僕の胸はこんなにもいっぱいになってしまう。

「れん、早く!」

彼女が僕を待ちきれず、波の中から僕を呼んだ。 その笑顔に、僕は自然と足が動いて、彼女の元へと向かった。 彼女の隣にいるだけで、こんなにも胸が高鳴る。 まるで世界中の幸せがここに集まっているような気がした。

波の中で彼女とふざけ合い、はしゃいで笑い合う。 その瞬間瞬間が、僕にとっては宝物のように感じられた。 彼女の笑顔、彼女の声、彼女の全てが、僕の心を優しく包み込んでくれる。

しばらくして、二人で疲れて浜辺に戻り、砂浜に腰を下ろした。 彼女が少し息を切らしながら、僕の肩に頭を乗せてくる。 その重みが心地よくて、僕は胸の奥が温かくなるのを感じた。 海風が彼女の髪をそっと揺らし、その香りが僕の鼻をくすぐった。

「楽しかったね。」

彼女が静かに言い、僕を見上げる。 その瞳の中に映る自分の姿が、どこか頼りなく見えたけれど、彼女にとってはどう映っているのだ