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揺れる情欲 変わりゆく彼女と彼氏の葛藤

たけしはいつものようにリビングのソファに座り、小春が出演する新作の水着ビデオを再生した。彼は、胸の奥に込み上げてくるもやもやした感情を抱えながら、画面に映る彼女の姿に目を凝らしていた。彼女はまた一段と美しく、そして彼の知っている彼女とは少し違っていた。

「…やっぱり、どこか前とは違う…」

最初のうちは、彼女の水着姿に見惚れ、彼女の新たな一面に惹かれていた。しかし、最近のビデオは、以前とは違った雰囲気を纏い始めていた。水着のデザインがよりセクシーで露出度が高くなり、ポーズや表情もどこか挑発的に感じられる。それが、彼の心をざわつかせた。

「どうして…」

たけしは、胸の奥で燻っていた不安感が、徐々に確信に変わりつつあることを感じていた。彼女はただのアルバイトとして、この撮影を始めたはずだった。お金のため、学費のため、そんな彼女の姿勢を理解して応援しようと決めた。それなのに、今彼の心には、激しい嫉妬と不安が渦巻いていた。

「これ、ほんとに小春なのか…?」

画面に映る彼女の姿が、どこか別人のように見えた。表情一つとっても、普段の小春とはまるで違って見える。柔らかな微笑みの裏にあるかすかな色気や、挑発的な視線が、彼の心をかき乱す。彼女が、こうした過激な仕事を受け入れていることに、彼はどうしても納得できなかった。

「なんで…」

彼の中で、愛情と独占欲、そして性的な欲望が入り混じり、混乱していた。今まではただ彼女が美しいと思っていた。それが、今ではどこか歪んだ形で彼の心に影響を与えていた。彼女のビデオを何度も何度も見返し、無意識のうちにその映像に惹きつけられている自分がいる。

「俺、どうしちゃったんだよ…」

彼女の身体のライン、露出度の高い水着、その下に透ける肌の質感まで、細かいディテールに目を奪われる自分に気づく。ビデオを再生する度に、彼の心臓は速くなり、息が詰まるような感覚に襲われる。そして、彼の頭の中は、その映像を繰り返し見ることに支配されていく。

「これじゃ、まるで…」

たけしは、自分が小春に対して抱いている感情が、どこかおかしな方向に向かっていることに気づき始めた。彼女を守りたい、支えたいと思っていたはずなのに、今は彼女の映像に対して、抑えきれない興奮と欲望を抱いてしまっている。

「俺、変だよ…」

彼は何度も頭を振り、そんな自分を否定しようとした。だが、彼女の映像が頭から離れない。より過激になっていく彼女の姿を目の当たりにして、心のどこかで「見たい」と感じてしまう自分がいることに、彼は嫌悪感すら覚えていた。

「どうして、こんなことに…」

彼は頭を抱え、深い溜息をついた。彼女の美しさに惹かれ、彼女の存在に夢中になっていることは確かだ。だが、それが今や、単なる愛情を超えて、性的な欲望として自分の中に渦巻いていることに気づき、たけしは混乱していた。

「俺は、小春のことを守りたいんじゃなかったのか…」

彼女が、他の男たちの目に晒されることに耐えられない。彼女の美しさが、彼女の身体が、彼だけのものではなくなっていくような気がして、焦燥感と嫉妬で胸が押しつぶされそうだった。

「こんなの、俺のわがままだよな…」

彼は自嘲するように笑い、ビデオの再生を止めた。だが、頭の中には、さっきまで見ていた彼女の姿がはっきりと焼き付いていた。彼女の身体の曲線や、挑発的な視線、そして露出の多い水着。彼の心臓は、未だにドキドキと早鐘を打っている。

「俺、これ以上この映像見ちゃいけないんじゃないか…」

たけしは、自分の中にある矛盾した感情と向き合うように、深い息を吐き出した。彼女を愛しているからこそ、守りたいと思う。だが、同時に彼女の美しさに欲望を感じてしまい、それをどう処理していいのか分からなくなっている。

「小春は、どう思ってるんだろう…」

彼は、彼女の気持ちを知りたかった。彼女は、この撮影をどう感じているのだろうか。自分がどんな風に映っているか、どんな風に見られているか、それを理解しているのだろうか。彼女は、このビデオが世に出ることに対して、どう思っているのだろうか。

「でも、聞けないよな…」

たけしは、彼女にこのことを直接尋ねる勇気がなかった。彼女が、自分の意思で選んだ道を否定することはできないし、そんなことを言えば、彼女の気持ちを傷つけるかもしれない。それが怖かった。

「俺が、彼女を支えられるのか…」

彼は自問自答を繰り返し、頭を抱えた。彼女を守りたい、支えたいと思う反面、彼の中にある歪んだ欲望が、彼の心を乱し続けている。それをどう処理していいのか、どう向き合っていいのか、彼にはまだ分からなかった。